【建設業の賃上げ戦略】 「給料を上げると国からお金がもらえる」ってホント?
業務改善助成金×AI勤怠の最強コンボ ― あかね社会保険労務士法人 × ArchiX対談 Vol.2 ―

はじめに

前回は「なぜ今、建設業にAIと助成金が必要なのか?」というテーマで、守り(労務管理)と攻め(AI導入)の両輪が重要だというお話をしました。

第2回となる今回のテーマは、経営者様にとって最も頭の痛い問題の一つ、「賃上げ(お給料)」です。「世間は賃上げムードだけど、ウチにはそんな原資はない」——そんな悩みを抱える建設業の社長様へ朗報です。実は、社内の最低賃金を引き上げることで、AI導入費などの設備投資費用を国が助成してくれる制度があります。

それが今回ご紹介する「業務改善助成金」です。今回も、建設DXをAIで推進する「ArchiX(アーキエックス)」と、建設業の労務に強い「あかね社会保険労務士法人」の対談形式で、賢い活用術を紐解いていきます。

【対談】賃上げのプレッシャー、どう乗り切る?

ArchiX担当

ArchiX 担当

あかね社会保険労務士法人の水野先生、今回もよろしくお願いします。建設業界でも若手の人材確保のためには、賃上げが避けられない状況になってきていますね。
あかねSR 水野先生

あかねSR 水野先生

そうですね。おっしゃる通りです。私のところにも、建設業の社長様から「周りの相場が上がっていて、今の給料じゃ求人を出しても誰も来ない」「かといって、材料費も高騰しているし、これ以上人件費を上げたら会社が潰れてしまう」という悲痛なご相談が届きます。
ArchiX担当

ArchiX 担当

まさに板挟みですね。売上を一気に増やすのは難しい。でも給料は上げなきゃいけない…。
あかねSR 水野先生

あかねSR 水野先生

そこで私たちが提案しているのが、「業務改善助成金」の活用です。これはざっくり言うと、「事業所内での最低賃金を一定額引き上げたら、生産性を向上させるための設備投資費用を国が一部負担しますよ」という制度です。
ArchiX担当

ArchiX 担当

なるほど。「給料を上げる」という痛みを伴う決断を、「設備投資のサポート」で国が後押ししてくれるわけですね。
あかねSR 水野先生

あかねSR 水野先生

はい。しかもこの助成金、「AI助成金」や「AI補助金」を探している経営者様にとっては、実は非常に使い勝手が良い制度なんです。最大で600万円(※令和7年度の条件による)という大きな金額が助成されるケースもありますから、これを使わない手はありません。

AIで業務効率化、浮いたお金を「現場」へ

ArchiX担当

ArchiX 担当

ここで気になるのが、「どんな設備投資が対象になるのか?」という点です。ArchiXのような建築パース生成AIも対象になるのでしょうか?
あかねSR 水野先生

あかねSR 水野先生

もちろん対象です。この助成金は「物理的な機械」だけでなく、「ソフトウェア」や「クラウドサービス」も対象になります。ArchiXもその対象の一つです。
ArchiX担当

ArchiX 担当

本当ですか!てっきり、この助成金は飲食店が食洗機を買ったり、小売店がPOSレジを入れたりするような、「物理的な機械」じゃないとダメなのかと思っていました。
あかねSR 水野先生

あかねSR 水野先生

いいえ、そんなことはありません。特に建設業において、社長や設計担当者が膨大な時間を費やしている「図面作成・パース作成・施主提案」をAIで自動化することは、この助成金の要件の一つである「生産性向上に資する設備投資」にあたるといえます。
ArchiX担当

ArchiX 担当

確かに。私たちのお客様でも、これまでプラン作成とパース制作に丸3日かかっていたのが、ArchiXなら30分で複数案出せるようになった、という事例があります。
あかねSR 水野先生

あかねSR 水野先生

それです!その「浮いた時間」が重要なんです。設計にかかる時間が10分の1になれば、その分、他の現場管理に回れたり、残業を減らしたり、あるいは新しい案件を受注できたりしますよね?つまり、会社の「時間当たりの利益」が確実に上がります。

業務改善助成金 × ArchiX 活用の流れ

  1. 助成金を使って、ArchiXを導入する(PC等のハードウェア含む)。
  2. 設計・提案業務が劇的に早くなり、利益率が上がる。
  3. 上がった利益を原資にして、従業員の給料(事業場内最低賃金)をアップさせる。
ArchiX担当

ArchiX 担当

なるほど!無理をして自腹で賃上げするのではなく、「ArchiXで稼げる体質に変え、その結果として給料を上げる」というロジックですね。これなら経営も圧迫されません。
あかねSR 水野先生

あかねSR 水野先生

その通りです。「給料を上げる余裕なんてない」と諦める前に、「AIを入れて業務時間を圧縮し、その導入費用の大部分を国に出してもらう」。これが、建設業が生き残るための「業務改善助成金」の使い方なんですよ。ここで、ITツールを導入する際にぜひ知っておいてほしい「賢い導入の仕方」があります。

賢い導入の仕方:最大3年分を助成対象に

ArchiXのようなサブスクリプション型のサービス(ライセンス契約・保守契約)を導入する場合、通常はその年度の支払い分しか助成されませんが、「最大3年分まで」を助成対象にできる特例があるんです。(※令和7年度の条件による)

  • 一括支払いのメリット助成実施年度に複数年分をまとめて支払うことで、その年度を含めた最大3年分を助成対象経費として申請できます。
  • 対象となる契約ライセンス契約、保守契約、リース・ローン契約などがこれに当たります。

つまり、導入時に3年分一括で支払ってしまえば、実質的な自己負担を大幅に抑えつつ、3年間のAI運用を確定させることができるわけです。

【速報】令和8年度から制度が「厳しく」なる!?

ArchiX担当

ArchiX 担当

最大3年分は大きいですね!令和8年度の変更点で分かっていることは他にありますか?
あかねSR 水野先生

あかねSR 水野先生

実は、さらに重要な情報があります。令和8年度(2026年度)の予算案によると、この助成金は大幅な制度改正が予定されているんです。

⚠️ 令和8年度の主な変更点(予定)

  • 「30円コース」の廃止
    これまで最も使いやすかった30円引き上げコースがなくなり、最低でも「50円」以上の賃上げが必要になる見込みです。
  • 助成上限額の引き下げ
    特に賃上げ対象が1人など少人数の場合、上限額が半減(80万円→40万円など)する可能性があります。
  • 募集期間の短縮
    9月1日から地域別最低賃金の引上日前日までが募集期間となるため、10月1日に引上日となる都道府県では、実質9月1日から30日までの30日間が募集期間となります。

※業務改善助成金は、事業場内最低賃金の引上げと設備投資を組み合わせて活用する制度です。
※令和8年度の業務改善助成金の制度内容や申請期間は、厚生労働省の正式発表後に確定します。

ArchiX担当

ArchiX 担当

これまでになく募集期間が短いですね。
あかねSR 水野先生

あかねSR 水野先生

そうですね。募集期間が短いがゆえに、事前の準備が必要です。令和7年度と同じく、最大3年分を経費に出来るなら、賢い活用と言えますので、是非利用したいですね。

ただ給料を上げるだけじゃダメ? 助成金受給の落とし穴

ArchiX担当

ArchiX 担当

夢のような話に聞こえますが、実際に申請する際の注意点はありますか?
あかねSR 水野先生

あかねSR 水野先生

はい、ここからが非常に重要です。「明日から時給を上げよう!」と口頭で伝えるだけでは助成金はもらえません。

申請前に確認すべき3つのポイント

  1. 就業規則や賃金規程の改訂
    実態と規程にずれがないか。

  2. 固定残業代の設定
    就業規則や雇用契約書に「何時間分の割増賃金としていくら払うか」が明記されているか
  3. スケジュールの整合性
    助成金の計画書と賃金規程に定めた賃金引上げ日、実際の賃金引上げ日にずれはないか
あかねSR 水野先生

あかねSR 水野先生

建設業の場合、特に注意したいのは、「現場手当」「職務手当」等の名称で定額を、固定残業代とみなすケースがあります。その手当の性格を賃金規程や雇用契約書に明記していなかったり、基本給を引き上げたときに据置きにしていたりで、残業代の支払いが不足していると審査時に判断され、不支給の原因になってしまうことです。

また、業務改善助成金活用においては、システム導入の契約・支払いのタイミングと、賃上げのタイミングの順序が非常にシビアです。「先にシステムを買っちゃったから、後で申請しよう」は通用しません。順序誤りは、自社申請で不支給になることの原因として多くみられるケースです。

また、賃金の引上げ幅や、引上げ日にも注意したいです。会社全体のコスト増を正確にシュミレーションしないと、助成金をもらっても固定費増加分のインパクトが後々響く可能性もあります。ベストなタイミングは、会社によって異なります。

ですから、自己判断で進めるのではなく、必ず導入の計画段階で相談していただきたいのです。私たちは「単なる手続き代行」ではなく「会社を成長させるためのパートナー」としてサポートさせていただきます。
ArchiX担当

ArchiX 担当

「AIを入れて楽をしたい」「給料も上げてあげたい」。その両方を叶えるのが「業務改善助成金」なんですね。しかし、その前提として「就業規則や賃金規程の整備」が必須であると。
あかねSR 水野先生

あかねSR 水野先生

はい。難しく感じるかもしれませんが、そこはプロである私たちにお任せください。社長には、面倒な書類作成ではなく、「AIを使って空いた時間で、どうやって売上を伸ばすか」という本業の部分に集中していただきたいのです。
ArchiX担当

ArchiX 担当

ありがとうございます。まずは自社の就業規則・賃金規程が現状どうなっているか、確認することから始めてみてはいかがでしょうか?

まとめ:まずは「助成金診断」や就業規則・賃金規程の確認から始めよう

  • 業務改善助成金は、「賃上げ」と「AI導入」を同時に実現できる建設業に最適の制度。
  • ArchiX導入で業務時間を圧縮し、浮いた利益で賃上げ→助成金受給という好循環が生まれる。
  • 最大3年分のサブスク費用を一括で助成対象にできる特例を活用すれば、自己負担を大幅に抑えられる。
  • 令和8年度から制度が厳しくなる予定のため、今すぐ動き出すことが重要。
  • 申請には就業規則・賃金規程の整備と正しい手順が必須。プロへの相談が成功の鍵。

ArchiXで現場と事務のムダをなくし、あかね社会保険労務士法人のサポートで賢く資金を調達する。
このタッグで、貴社の「賃上げ」と「DX」を同時に成功させましょう!

【無料相談受付中】

「ウチの会社は、いくら賃上げすれば助成金がもらえるの?」
「就業規則なんて何年も見ていない…」

そんな疑問をお持ちの経営者様、まずはお気軽にご相談ください。

無料助成金診断はこちら
次回 Vol.3 予告 「働き方改革推進支援助成金」・「人材開発支援助成金」を徹底解説!「残業を減らせって言われても、仕事は減らない!」そんな現場のジレンマを解決し、AIの導入費用まで補助してくれる制度をご紹介します。お楽しみに!