学習しないセキュリティ設計で安心して使える建築特化AI
企業活動においてAIの重要性が高まる中、業務効率化や生産性向上を目的としたAI活用への期待が高まっています。一方で、「社内情報が漏えいしないか」「AIに入力したデータは安全なのか」といった、セキュリティやプライバシーに関する不安を感じる企業も少なくありません。AIは大量のデータをもとに機能するため、こうした懸念が生じるのは自然なことです。
ArchiXでは、こうした不安に対し、AIの仕組みを「学習」(知識を吸収するプロセス)と「推論」(Web上の知識を使って回答するプロセス)の2つに分けて整理し、安心して使えるAI設計を採用しています。本記事では、セキュリティの土台となる、ArchiXの技術的な設計思想について解説します。
ArchiXのプライバシー保護・セキュリティ基本方針
入力された情報は、回答を作成するための推論処理(Web上の知識を使って回答するプロセス)のみに使用されます。皆様の記入・読み込ませた内容や画像が、AIの学習や公開データとして利用されることもありません。
お客様によってご記入された情報は、その場の1回限りの生成にのみ使われ、AIに知識を学習させるためには利用されません。
AIは入力内容を使用して、タスクを処理した後、その内容を「記憶」として保持しません。お客様の非公開データが、学習用データベースに混ざることはありません。
プライバシー保護は、初期段階から大事にされてきました。ArchiXは当初、日本の建築・設計の企業様向けのツールとして始まりました。今では、国際的なプライバシー基準の取得も目指しており、皆様に安心してご使用いただいています。お客様の判断や創造性を代替するものではなく、それらを支えるためのものです。
AIの安全性を支える「学習」と「推論」の切り分け
AIを安全に業務へ導入するためには、情報の取り扱いを「学習」と「推論」の2つに分けて理解することが重要です。
学習:AIを育てるプロセス
AIは膨大なデータを通じてパターンを学びます。「空の部屋にはこう椅子を置く」といった知識をがあらかじめ読み込み、判断基準を構築する工程です。ArchiXでは、ArchiXのAIエンジニアが業界最先端のモデルを組み合わせ、実務に必要な学習を完了させています。皆様が1からAIを学習させる必要はありません。
推論:学んだ知識で回答するプロセス
利用者が入力したデータをもとに、AIが回答を導き出す工程です。一般的なAIは推論に使ったデータを「次の学習」に再利用することがありますが、ArchiXの設計では入力データは回答生成のみに使用され、処理が終われば消去されます。AIの知識として再学習されることはありません。
なぜArchiXは安全なのか
ArchiXは「学習済みモデル」を使い、「その場限りの推論」を行うツールです。ユーザーが入力した図面や機密情報がAIの情報ソースとなって他社への回答に混ざるようなことは、構造上起こり得ません。データの主導権は、常に皆様の元にある構造になっています。
2025年9月のリリース以来、6,000アカウント以上の登録を突破。情報セキュリティ管理体制のさらなる強化を目指し、国際的なセキュリティ認証(ISMS)の取得も予定しています。
ArchiXの目指す姿
ArchiXを制作・運用しているアクチュアル株式会社は、創業当初からテクノロジー企業の在り方そのものを再定義することを目指してきました。私たちが大切にしているのは、技術は人間を置き換えるものではなく、人間の能力を拡張するためのものという考え方です。
AIは、創造性と可能性を広げるためのツールです。「高度な作業へのハードルを下げることで、より多くの人が本来の力を発揮できるようにする」それが私たちの目指す姿です。そのため、アクチュアル株式会社ではプライバシー保護を後付けにせず、設計段階から組み込む「プライバシー・バイ・デザイン」を採用しています。私たちは単なるソフトウェアではなく、画面の向こうにいる"人"を尊重するツールをつくっています。
最後に|安心して使えるAIとは
AIの急速な進化は、必ずしも個人や企業のセキュリティを犠牲にする必要はありません。私たちは、ユーザーが無条件に信頼できるツールこそが、最も強力なテクノロジーであると考えています。建築・空間デザイン業界のクリエイティビティをテクノロジーで解放し、すべてのスタッフがクリエイターになれる環境を作ることがArchiXの目指すAIのあり方です。
社内導入に向けてのセキュリティのご質問・ご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。